2010年度の入試を見ますと、例えば附属天王寺中学は,移行措置の内容の出題や算数の計算問題がほとんどなかったなど、問題の難易度があがったと言われています。また、国語における長文記述(作文)の出題など,国立中学校らしい出題傾向が多いことも確かです。やはり、国立中学の入試は私立中学のそれとは違う国立中専門の対策が必要であると,私達は考えます。
そこで、今年度より受験コースおよび外部生のみなさま対象に、春期特別講座を開催いたします。
講座は入試の中心となる、国語・算数の2教科で、複数の講座をご用意しております。
国立中学の国語は、語彙力・読解力に加えて表現力(記述力・作文力)の有無が問われます。例年,どの中学校でも「80字以内で説明しなさい。」や「200字以内で作文を書きなさい。なお、作文は原稿用紙に書くときの方法で書くこと。」などの問題が必ず出題されています。「頭の中で考えたことを正確に表現する力」を鍛えることは国立中学入試合格のキーポイントであると言ってもいいでしょう。そこで、過去の入試問題を参考に段階をふまえながら、作文力の強化していくのが本講座のねらいです。
受験にあたって絶対に強化しておきたいのが「読解力」です。物語文では「場面・情景」をとらえること、そして登場人物の「心情」をとらえるのが最大のポイントです。また説明文においては「段落」をしっかりとらえ,「指示語や接続語」に注意して筆者の言いたいことを理解することが大きなポイントとなります。「読解力講座」ではこれら物語文・説明文の読解のセンスを磨いて、読解力を強化する講座です。
算数については、難問・奇問がほとんど見られない反面、教科書の各単元をしっかり理解しているかを問う出題が多くなります。そして、その中心となるのが、実は小学校五年生で学習する単元なのです。そこで、小学校五年生の学習を終えた今こそ、もう一度基本に立ち返って理解の定着を確認し、国立中学の入試に頻出する内容の演習を重ねるのが大切です。開講講座は次の3つです。
おもな学習内容:速さの基本,旅人算,通過算,流水算,時計算,速さとグラフ
おもな学習内容:割合の基本,売買損益,濃度,相当算・還元算,仕事算,比の基本
おもな学習内容:小数・分数,四則混合,計算の工夫,逆算,単位
