私立中学入試は小学校六年生時の1月下旬に1~3日間で実施されます。要領のいいお子様でしたら小学校六年生の春から受験準備を始めても間に合う場合があります。しかし、附属平野小学校内部連絡進学の場合、小学校五年生の3学期の「ふりかえり」から連絡進学テストが始まっていると言えます。なぜならば、この小学校五年生の3学期の「ふりかえり」が悪くても小学校六年生時の「第1回力だめし」で良い成績を取れるようなお子様がほとんどいないからです。
小学校六年生の4月から11月までの8ヶ月の間にある4回の「力だめし」の成績と、教科ノートや生活態度の評価を高めるためには小学校五年生時からの努力が不可欠となってきます。
では、内部連絡進学においての受験前とは一体いつになるのでしょう?
内部連絡進学の勉強は中学入試のレベルの高い勉強をしていれば十分、と思っている方が多いと思います。しかしその2つの勉強の仕方や性質は違い、中学入試の勉強をしていても、内部連絡進学のためになっていないことがほとんどです。
私立中学入試のための勉強は、教科書にのっていないような受験用問題集の中の応用問題を6割取れる力をつける勉強が必要です。しかし、内部連絡進学のための勉強は、教科書内容の問題を9割取れる力をつける勉強が必要です。では、内部連絡進学のための勉強はどのようにすればいいのでしょう?
力だめしは第1回~第5回までありますが、連絡進学資料となるのは最初の4回分です。また、大半の方については、第3回までの成績で決まります。 内容は教科書内容ですが、作図や記述が多く、一般的な模擬試験の偏差値が高いからと言って力だめしで良い成績が残せるかどうかは保証できません。
附属平野小学校の場合、力だめしの成績だけでなく教科ノート・授業中の態度を含めた平常点も連絡進学には大きな割合をしめています。
学年によって多少の表現の仕方が違いますが、基本的にA~Eの5段階評価です。
「力だめし」の成績が主たる判定要素ですが教科ノート等の提出状況を含めた平常点も加味されるため、例えば、「力だめしの成績は良いのに評価はあまり高くない」、また逆に「力だめしの評価は悪いのに評価が高い」など、などのケースも出てきます。しかし、当然ですが、学力不振では受かりません。教科ノートなどの平常点だけでは受かりません。しっかりと基礎を身につけていなければ受かりません。まずは「力だめし」の評価を上げつつ、教科ノートの提出を厳守していって下さい。
評価は力だめし後、学校での懇談の時に伝えられます。評価は3回で、最終の懇談の時には合否が伝えられます。基本的には累積評価なので、まず最初の判定が悪くて急に成績が上がるケースはまれです。また回を追う毎に評価は変わりにくくなります。
年度により、A~Eまでの分布は大きく異なります。原則として附中へ大半の方が上がれるという年度を除くと、C判定までが合格圏内で、D判定の方の中から合格・不合格者の方々が出てきます。
ただし、2010年度では、連絡進学制度が固まっているとは言いがたいので、D・E判定の方の人数を増やし、E判定の方が連絡進学できないような評価をされているものと思っております。
今年度、第1回から第3回にかけて評価が上がった生徒に共通して言えることは、「教科ノートを確実に提出した」「しっかりと進学塾HITSの宿題をやっていた」ということです。
また、教科ノート・進学塾HITSの宿題を絶対にさせるため、忘れた宿題は「できるまで帰ってはいけない」もしくは「授業のない日に来て提出して帰る」という形で指導していきました。
記述の苦手な生徒は国語が苦手、と言うのは間違いです。例えば理科の記述は理科という科目なのです。 ではなぜ記述が苦手なのでしょうか。
一番簡単な理由は演習量不足です。これは記述力に限らず、基本的学力に関しても同じことが言えます。だからと言ってむやみに演習させても意味がなかったりします。記述力をUPさせたいなら記述の問題の演習量を増やしてやらなければいけません。 またもう一つの理由は各科目での「記述の言いまわし(例文)」というアイテムがないからです。自分の中にアイテムがなければ答えたくても答えることができません。生徒は記述の問題を答える時、自分の中のアイテムを結合、複合、改造したりして解答を作り出します。 進学塾HITSの授業ではそのアイテムを増やしてもらうため演習中心の授業を展開していきます。
「ふりかえり」「力だめし」の過去問を授業内で例題などの形で用いたり、記述の多い問題を用いたり、作図の多い授業など、普段から表現力・記述力UPを意識した授業をしています。
「ふりかえり」「力だめし」の過去問を授業内で例題などの形で用いたり、記述の多い問題を用いたり、作図の多い授業など、普段から表現力・記述力UPを意識した授業をしています。
「ふりかえり」「力だめし」の過去問を授業内で例題などの形で用いたり、記述の多い問題を用いたり、作図の多い授業など、普段から表現力・記述力UPを意識した授業をしています。